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2018年07月12日

なぜ、どこも悪くないのに、鍼灸へ行っているの!?

現在、最高齢の患者さんで、大正生まれの92歳の患者さんを筆頭に、89歳、88歳。。。と続いています。

何れの患者さんも、もう10年以上のお付き合いです。


お裏さんのお茶の先生が、友人からこう言われるそうです。ー
「あなた、どこも悪くないのに、なんで鍼灸行っているの!?」
ーと。

私は、そのお茶の先生にこう尋ねました。ー
「お茶を教えていて、免状とってあっさり辞める方もおられると思いますが、長く続けておられる方もいらっしゃいますよね?もう教えることはないレベルに達しているのに。その方はなんで来るのでしょうね?」
ーと。

そしたらこう仰いました。ー
「お茶は、奥が深く、ここまで!(完成)という線引きが難しいのです。」

予想通りの回答でした。
全く、漢方(鍼灸)も同じです!

「この痛みが治ったらおしまい」というニーズにもお応えますが(お茶でいうと免状とったらおしまい)、やはり、「奥が深い」のです。日々老化し、諸行無常な訳ですから、「ここでおしまい」という線引きは難しいのです。


ですので、上に挙げた患者さんのように、「あなたどこも悪くないのに、なんで行っているの!?」は、ある意味、理想の患者さんであり、そして、高齢になってもお元気でおられるのは、とても自信を頂戴して、感謝しております。



病気(疾病)という形になって初めて受診するのが西洋医学としたら、私どもの漢方(鍼灸)は、病気にならないように「未病」の段階でケアするのが役割と思っています。


ストレス(体が嫌がるもの全て、精神的はもちろん、肉体疲労も、気候によるものも含めて)により、ピーンと張ったものを緩めるのが私どもの役割。

もし、ピーンと張ったものが破れてしまったなら、西洋医学。


緩める手段を熟知していて、ご自分で対処できる方々には、私どもは必要ないかもしれません。

しかしながら、難しいのは、そのギリギリのところで、アドレナリン、ノルアドレナリンといった、「火事場の馬鹿力」が働くことで、「ピーンと張っていることに気づかない」ということなんです。むしろ、その状態になると、脳内モルヒネが出て、痛みも疲れも感じなくなり、充実感さえ覚えてしまう。それが厄介なんですよね。そしてビリっと破れてしまう。

原因不明の病気や、膠原病、癌、パーキンソン。。。
よくよくお話を伺うと、思い当たることがあるようです。「ピーンと張っていたな」と。



国家資格を取得して25年、開業して18年、経験の浅い時期は「治してやる!」という思いが強かったですが、今では、(河合隼雄先生の受け売りですが)「植物を育てるように」というスタンスにシフトしています。(ある程きっかけを与えたら、あとは勝手に育つ)

ですので、ピーンと張ったものを緩める、さすればあとは体がおのずと修復してくれる。

そういう理想型を、上記のビッグスリーには実践できていると自負しておりますし、またそういう機会を与えてくださっていると、感謝しております。


なかなかこのような考えは伝わりにくいですが、(あえてくどくどと申しませんが)、理解してくださる患者さんがたくさん増えることを願っております。

そうすれば、私は、お医者さんにとって、目の上のたんこぶになるでしょうね(笑)
posted by 本田針灸院 院長本田浩司 at 10:31| 大阪 ☁| 本田針灸院【雑談】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする